こだわり夫と365日

適当妻と繊細夫と男子二人の暮らし

子どもの将来の幸せとは何なのか。

たくさん勉強して、いい大学に入って、いい会社に入る。

これがいい人生だ。なんて言葉を1回は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

ではいい会社(と言われるところ)に入った後の話は?長い人生のそれからの話はどうなんだろう。

 

「将来の夢は総理大臣!」とか私の父世代の方はよく言っていたのではないでしょうか。そして、今の若者は上を目指さない。向上心がないなんてことがよく言われているらしいことも聞きます。

 

私は子どもにどんな人生を送ることが幸せなのか、明確にこれだということができずにいます。

・人の上に立って、人のために立派なことができる人になろう

・「夢は総理大臣」みたいに向上心をもとう

こんな風に子どもを育てていったとしたら…。

 

きっとどの分野でもトップに立って一生懸命生きている人たちは重圧に苦しんだり、絶対に間違いを犯すことができない苦しさがあったり、常人とは比べ物にならない苦しさや孤独とともに生きている気がするのです。

 

なぜなら、

・自分が何か間違いを犯せば多くの人が影響を受けてしまう(その結果が取り返しがつかないことということも十分にある)。

・自分が第一人者という立場であれば、答えを出すのが自分しかいないという立場にならざるを得ない。

・常に人から期待を寄せられる。

・逆に人からの非難に晒される。

 

これって結構、すごく大変なことなんじゃないかって思うんです。上記のことは、多かれ少なかれ誰にでもあることですが、トップにいればいるほどこれは顕著で周りの人は助けてくれる存在ではなく、(時に敵になり)自分が助ける側に回ります。

人生が幸せかとかそんなことと同列に語れることではないのかもしれませんが、それならば、上を目指して苦しい思いをするよりは、小さな幸せのある身近な幸せを目指すという考えもあるのかなと思うのです。

 

息子と耳鼻科に行ったときに待合室で野口英世の伝記を読みながら、立派だね、こんな風に頑張ってたくさん人を助けられる人になったらすごいことだね。と伝えたのですが、夫に似ている長男は頑張らなきゃ!と思いすぎて、苦しさを抱えてしまうのではないかと心配なのです。

これが私に似た子だったら「ふーんすごい人もいるもんだな」でおわりなんですけどね(;´・ω・)

 

こんな考えが浮かぶのも、夫が常々子供のころから周囲の期待に応えようと頑張った末に抱える生きづらさをいつも見ているからなのかもしれません。